森羅万象から学ぶ人生羅針盤「どんな時でも相手側に立つ
2022.06.05
森羅万象から学ぶ人生羅針盤どんな時でも相手側に立つ
一向に収拾へのめどが立たないロシアのウクライナ侵攻によって、今も何百万の人たちが難民、避難民の生活を余儀なくされています。そのような中、少し前に、ウクライナに千羽鶴を送る行為に対して、一部の著名人が批判し物議をかもしました。
日本最大級の電子掲示板サイト「2ちゃんねる」創始者のひろゆき氏は、ツイッター上のつぶやきで「無駄な行為」、さらにメンタリストのDaiGo氏も、自身のSNSに「狂気」という旨の投稿をしています。
こうした意見を不快に思う人もいますが、ここで誤解してほしくないのは、ウクライナを支援する気持ちを否定しているのではないということです。ウクライナの人にとって何が必要なのかという視点の欠如が問題になっているのです。
つまり、鶴を「折って」平和の祈りをささげる行為は素晴らしいのですが、戦争の渦中で大混乱に陥っている人に、日本独自の文化である千羽鶴を「送って」も、どの程度の効果をもたらすのか疑問だからです。現に、日本でも阪神淡路大震災や東日本大震災の被災者が千羽鶴をもらって、かえって迷惑したという事実もあるのです。
これに関連して、ウクライナ外務省が4月25日、「困難な時に揺るぎない支援に感謝する」などとして国名を挙げた動画を公開しましたが、その中に日本は含まれていませんでした。日本には憲法9条や武器輸出三原則の規定があり武器支援が不可能で、ヘルメットや防弾チョッキを送ることに留めたからです。
当然これはビジネスも言えることです。相手側に立った視点が欠如すればどんな取引も成立しません。もちろん、戦争当事者に武器支援をすることが正しいことかどうかは分かりません。しかし、どんな時でも相手側に立って物を考えるようにしましょう。そうしなければ、どんなにすばらしい気持ちを伝えても、実際には伝わらないことを忘れないでください。
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