森羅万象から学ぶ人生羅針盤「まぐれには2種類ある」
2021.10.03
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「まぐれには2種類ある」
「闇夜の鉄砲」という言葉があります。闇夜に鉄砲を撃つ様子から、目標の定まらないこと、あてずっぽうに行うこと、またやっても効果のないことを示しています(デジタル大辞泉より)。
これに対して、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」という言葉もあります。一つがだめでも、たくさんやってみれば中にはまぐれ当たりもあるという例えです(故事ことわざ辞典より)。
この2つの言葉はよく似ていますが、最大の違いは努力の有無です。
「闇夜の鉄砲」からは、なんの努力の裏付けも感じることはできませんが、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」には、努力している姿勢が窺えるからです。
努力していない「闇夜の鉄砲」でも、弾が当たることはありますが、それはただの流れ弾のようなもので、意図して当てたものではないのです。
しかし、「下手な鉄砲」には、当てようという必死の努力があり、それが低い確率で成功に結びついたのです。
まぐれでも、100%運否天賦だけのまぐれと、努力の積み重ねがもたらしたまぐれでは、次につながるかつながらないかという極めて大きな差があるのです。
ビジネスにおいて、上司や先輩が新人に、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」と言うことがあります。それは、100%の成果には結びつかないけれども、それなりの成果を上げることはできるという励ましの意味なのです。そして、そこには、新人の努力を認めているからこそ、期待と愛情が込められているのです。
もし、現在の自分が「下手な鉄砲」でも、努力さえ続けていれば、間違いなく「鉄砲の名手」になれます。いずれ誰も「下手な鉄砲」と言わなくなる日が訪れるのを信じて、迷うことなく邁進していきましょう。
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