森羅万象から学ぶ人生羅針盤「やましい心根の人とは距離を置く」
2024.12.21
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「やましい心根の人とは距離を置く」
イギリスの偉大なる劇作家シェイクスピアは、「やましい心には疑懼(ぎく)がつきまとうものだ」と述べています。疑懼とは疑って不安に思うことです(デジタル大辞泉より抜粋・要約)。
例えば、夜ならいざ知らず、早朝出勤し、昨日の残りの仕事を1人で片付けている若い女性社員が、その後出勤してきた男性社員に「こんなところに1人でいると襲われちゃうよ」と言われた場合、大抵その男性自身が、その言葉通りの不道徳なことを考えています。
また、若い女性社員がカッコいい男性社員と笑顔で仕事の話をしている姿を見つけた他の女性社員が、「あの娘(こ)、あのイケメンを狙っているに違いないわ」とやっかんだりします。これもまた悪口を言っている女性自身の心情が口に出ただけです。
こうしたやましい心を持つ人は、「世の中の人は皆、自分と同じように邪(よこしま)な心を持っているに違いない」と決めつけます。しかしそうした邪な人間は自分だけなのだと気付いていないのです。
私はよく「人間は信用しても良いが、人間のやることは信用してはいけない」と言っております。正しい心根を持っていても、追い詰められたり、止むに止まれぬ事情があったりして嘘をつくことは誰にでもあるからです。
ましてや、元々やましい心根を持っている人は、疑懼とは切っても切れない関係なのでしょう。こうした人の機嫌をもし損なうようなことをすれば、悪い作り話を喧伝して周囲の人心を惑わします。こうならないためにも、やましい心根を持っている人とは距離を置いてください。
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