森羅万象から学ぶ人生羅針盤「やるから興味ができる」
2021.06.02
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「やるから興味ができる」
以前「好きこそものの上手なれ」という故事をご案内しましたが、いくら好きでも、必ずしもその道のプロになれるとは限らないのです。
子供のころ、将来はプロのサッカー選手になりたい、芸能界にデビューしたいなどという夢を抱いていても、多くの人が、その夢を実現していません。
実際には、憧れの職業に就くことは少なく、大抵の場合、一般的なサラリーマン、OLになり、子供のころに興味を示さなかったようなことを、生業にして生活しているのです。
しかし、これでなくては困るのです。好き嫌いを別にして、多くの人が、まんべんなくすべての職業に配置されなければ、世の中が回っていかないからです。
そして、高名な物理学者で、随筆家、俳人でもある寺田寅彦氏の言葉に、「興味があるからやるというよりは、やるから興味ができる場合がどうも多いようである」があります。
成功する人は、好きなことを仕事にしている人よりも、実際に手掛けている仕事を好きになっている人です。まさに、寺田氏が指摘する「やるから興味ができる」ことを証明しているのです。
そして、これは、ビジネスの世界において、極めて重要な考え方なのです。
仕事で成功するには、そのプロセスを楽しむことが何よりも大事です。仕事の面白さも辛さも、プロセスの中にあるものです。プロセスを楽しむことができれば、興味も一層湧いて、仕事にやりがいを感じるようになるのです。
そして、辛い課題を乗り越えた時ほど、やりがいをより強く感じます。それは、自分の成長を確認できるからです。
まさに、「やるから興味ができる」ことは、仕事を楽しくするだけでなく、人生そのものを楽しくすることにつながると確信してください。
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