森羅万象から学ぶ人生羅針盤「わずかな可能性を信じる」
2021.08.31
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「わずかな可能性を信じる」
『ゴジラ』や『ウルトラマン』などの作品で知られる特撮監督の円谷英二氏は、どんなに難しいシーンの撮影でも、できますかと聞かれた時、必ずできると答え、依頼を引き受けたと言います。そして、その後「頭が痛くなるくらい考え抜けば、大抵のことはできる」として、数々の特撮シーンを実現してきました。
円谷氏は、何の考えもなしに安請け合いしているのではないのです。できると答える前に、緻密に頭を働かせて、わずかな可能性を見出し、それを信じているからです。その後は、実現に向けて、文字通り、頭が痛くなるくらい考え抜いて、名シーンを作り上げ、唯一無二の存在となったのです。
例えば、町を爆破するシーンにおいても、町並みのセットを天井に張り付け、爆発させました。こうすることで、セットの破片は下に落ちてくるのですが、上下を反対にして撮影することによって、爆発によって吹き飛んだ建物の破片が、まるで大空にまで舞い上がっているように見せたのです。こうしたアイデアも、頭が痛くなるくらい考え抜いて生まれたものなのです。
このようなアイデアを思いつくにはコツがあるのです。これについては、アメリカの実業家アレックス・オズボーン氏が提唱しているアイデアを引き出す「オズボーンのチェックリスト」9項目でも指摘されています。
それは、転用、応用、変更、拡大、縮小、代用、置換、逆転、結合の9つで、前述の爆破シーンなどは、まさに天地を逆さまにして成功した「逆転」の好例なのです。
予算や納期、人員、技術などの問題で、できないと言うのは簡単です。しかし、可能性が少しでもあるのならば、それを信じてアイデアを絞り出すことで、必ず成功の扉は開けます。何事においても、可能性が少しでもあれば、決して諦めることなく、不屈の精神でチャレンジしてください。
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