森羅万象から学ぶ人生羅針盤「クリエイティブな人になる」

2021.09.08

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「クリエイティブな人になる」
　クリエイティブな人というのは、他人とはまったく違った独自の発想をするタイプばかりではありません。他人が見落としている部分に気付いて、再評価する力のある人も、広い意味でクリエイティブなのです。

　まず、一般的に古いとか、時代遅れになったというものに、改めて目を向け、多くの人が見落としてきた輝きを見つけることです。
　人は、往々にして、新しいものに目を奪われがちですが、それは、これまでにない特徴を備えているだけに過ぎないのです。

新しいもののすべてが古いものよりも優れているわけでなく、ともすれば、それまで高く評価されていたものを無頓着に捨て去っていることもあります。そういうものに気付き、再評価することは、クリエイティブであるはずです。

　また、多くの人が見知っているような物事にも、必ず見落としが潜んでいるものです。常識とされることでも、それがすべて正しいわけではなく、時代や環境によって変化するものです。その見直しを行うことも、クリエイティブなのです。

　さらに、路傍に転がっているのは石ころばかりではなく、ダイヤモンドの原石もあると思うことです。一般にくだらない、つまらないと思われていることに対しても、視点を変えることで、新たな価値を見出すことができます。

　そもそも、クリエイティブな人には、先入観がありません。脳が情報を選別することなく、すべてを受け入れているため、見落としがなくなり、様々な価値に気付くのです

　これを踏まえて、我々がクリエイティブな人になるには、常に好奇心を旺盛に保ち、物事の細部に目をやって、小さな変化や違いを見逃さないことです。これを繰り返していけば、脳にも変化が現れ、視野が広がり、物事を深くまで見られるようになります。このことを理解して実践し、大いにクリエイティブになりましょう。