森羅万象から学ぶ人生羅針盤「ピンチを楽しむ」
2021.10.08
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「ピンチを楽しむ」
ピンチに陥ったときに発揮される、通常レベルを超えた力を「火事場の馬鹿力」と言います。火事のときに、自分にはあると思えない大きな力を出して重い物を持ち出したりすることに由来し、切迫した状況に置かれると、普段には想像できないような力を無意識に出すことの例えなのです(デジタル大辞泉より抜粋)。
過度の負担をかければ、筋肉や骨は損傷してしまうので、平常時においては、脳によって発揮できる力を抑制しています。しかし、ピンチに直面すると、そのガードが外されて、自分でも思わぬ力を発揮するのです。さらに、鎮痛作用のある神経伝達物質も分泌されるため、痛みも感じなくなってしまうのです。
また、「火事場の馬鹿力」は、脳においても発揮されます。これについて、小学生を対象にしたある実験がなされました。
2つのグループのうち、一方には時間制限をして計算問題を解かせ、もう一方のグループには、時間制限を設けませんでした。その結果、時間制限されたグループのメンバーの方が、成績が良かったのです。つまり、人間はピンチに陥ると、高い能力を発揮するのです。
そして、これは脳の中で、ピンチの状態が、むしろ楽しかったり嬉しかったりするという、快感と同じものと判断しているからなのです。その快感が、集中力を大いにアップさせ、成果に結びつけているのです。
確かに、追い詰められているのに、逆に笑っている人がいます。ひょっとしたら、その状況が楽しいのかもしれません。
このように、脳の働きの裏付けがあるのならば、どんなピンチも恐れることはありません。楽しめる機会と捉え、ポジティブに進んでいきましょう。
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