森羅万象から学ぶ人生羅針盤「一つ上の仕事をやり続ける」
2021.11.30
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「一つ上の仕事をやり続ける」
野村證券の社長・会長を務め、同社の中興の祖といわれた奥村綱雄氏の言葉に、「一つ上の仕事をやれ。社員は主任、主任は課長の、課長は部長の、部長は役員の、それで初めて大きな仕事ができる」があります。
これは、まさに努力の方向性を指し示した言葉といえましょう。闇雲に突っ走るのではなく、また手の届かないレベルをいきなり目指すのでもなく、まずは一つ上という、最も短い距離にある目標をクリアするのです。それをし続けていけば、いずれ間違いなく大きな仕事に巡り合うものです。
現在の自分に与えられた役割は、果たせて当然であり、それで満足していては成長することはないでしょう。現状に留まることなくステージアップしたければ、直属の上司の代理を果たせるように実力を蓄え、いつでも実行できるようにしておくことです。
それは、自分の権限を逸脱して、上司の仕事に口出しするという意味ではありません。その上司の目線に立って、自分だったらどうすべきかを考えながら、上司をサポートするのです。
それには、的確な提案を出し、実行するチャンスを得るようにします。アイデアを出すだけなら、何もしていないのと同じで、提案をする以上は、確実な実行と成果を約束するのです。
そうすることによって、自分の新たな実績となるだけでなく、組織におけるその上司の評価を上げることにもつながり、良い環境が整えられて、さらなるステージアップに向けて活動できるようになるのです。
こうした健全な上昇志向は、あらゆる組織で認められるはずです。一つ上の仕事をやり続ければ、自他ともに大いなる満足をもたらすことを強く認識しましょう。
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