森羅万象から学ぶ人生羅針盤「一歩引いて見る意味」
2025.12.07
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「一歩引いて見る意味」
オーストリアの精神科医・心理学者アルフレッド・アドラーは、「物事の見方は、自分が『変えたい』と思えば変えられる」と述べています。
多くの人は、物事の見方を変えるために、「別な角度で見る」「相手の立場になって見る」などを試みていますが、意外に忘れがちになっているのが、「一歩引いて見る」です。
文字通り一歩後ずさりして目の前を見ると、上下左右の視野が広がって見えます。そうするとそれまで見逃していた、見えていなかったものが見えてくるのです。それは貴重な情報源で、自分を変えるきっかけとなるのです。
具体的には、問題となっているテーマを1つに絞らず、2つ、3つと集めて同時に並行して見てみるのです。それはまさに、目の前の景色を一歩引いて見ることにつながります。
ちょっと政治的な例になりますが、ロシアとウクライナの戦争も、一歩引いて見ると(歴史書を紐解いてみると)、今日に至るまでいろいろなことが積み重なって、それがコップの水が溢れるかのようになったことがわかります。
戦争を仕掛けてきたのは確かにロシアですが、その前にウクライナ東部でウクライナ人と250年前から移住してきたロシア人との間で紛争が起き、1万2000人のウクライナ国籍のロシア人が亡くなっているのです。
そうなると、ロシアのプーチン大統領が戦争を、ウクライナ国籍のロシア人を救うための「特殊作戦」と命名したことも意味が分かります。もちろん戦争を絶対に仕掛けてはいけないことは言うまでもありません。
ビジネスの世界に話を戻して、この「一歩引いて見る」ことは、情報を得るだけでなく、事実と真実の差を知る重要な意味を持つことを忘れないでください。そうすることで自分が変わった手応えを感じるでしょう。
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