森羅万象から学ぶ人生羅針盤「一難去ってまた一難を受け入れる」

2024.08.21

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「一難去ってまた一難を受け入れる」
　これからお話しすることは、理不尽な扱いを甘んじて受けよといっているのはありません。中にはそれをパワハラやモラハラと受け取ることなく、修業として無理難題に立ち向かう人もいます。

確かに自分を鍛え上げる良い機会かもしれませんが、理不尽な扱いは、「決して来てほしくないお客様」であることだけは確かです。

　しかし自分の日常を思い出してください。仕事でもプライベートでも、一難去ってまた一難の日々ではありませんか？　それも自分の問題だけではなく、会社の上司、同僚、部下、家族などが抱える問題に、自分が対処しなければならないということです。

　しかし、この世の中すべての人が、何らかの厄災に見舞われて我慢を強いられて毎日を過ごしているのです。そう思えば、日々が辛いのは当たり前で、むしろ「今日は何か良いことがあるかもしれない」みたいに思うことで前向きになれるものです。

　そして、一難去ってまた一難の日々が当たり前ならば、常在戦場の気持ちで受け入れ、何事にも準備を怠らないようにすべきでしょう。大地震が発生した時の水や食料の確保をはじめ、将来の仕事に必要な資格試験の勉強などに費やし、そのための我慢の日々をおくる覚悟でいてください。

　そうこうしているうちに、人間はいつの間にか歳をとっているものです。場合によっては、一度嘗めた辛酸に再び見舞われ歳をとっていく繰り返しなのです。しかし同時に、知らず知らずのうちに成長していることも忘れないでください。