森羅万象から学ぶ人生羅針盤「不平不満の連鎖を断ち切る」

2022.12.20

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「不平不満の連鎖を断ち切る」
　よく誤解されるのですが、指導者の間違いを指摘したことに対して「不平不満を言うな」と言うのは、もはや完全なパワハラ、モラハラであり、決して本当の意味での不平不満といっしょにしてはいけません。

ビジネスで見られる不平不満とは、自分自身の価値観が絶対に正しく、それが認められない時に発する憤りと思えば分かりやすいでしょう。例えば、自分が内心で見下している部下や同僚が、自分より早く昇進したときなどは、もはや不平不満のオンパレードとなると思います。

　こんな人が一人でもいるだけで、職場のコミュニケーションには大きな障害が発生するだけでなく、自分がその人に巻き込まれ、「不平不満分子の一人」と思われたら、間違いなく社内評価は下がります。

　そうならないためには、人間関係を根本から見直しましょう。人間関係は自分の行動によって変化していくことを踏まえ、付き合う相手を厳選するのです。どのような人と付き合えば良いかというと、「誰もがその人のそばに寄りたいと思える人」です。

　そうした人に接し、積極的に好意を示せば、いつの間にか向こうからも様々に接してくれるようになるものです。そうして構築された人間関係のなかでは、不平不満は存在しません。

　前述の「誰もがその人のそばに寄りたいと思える人」は、間違いなく人格者であり、公平で正当な目線であなたの魅力を認めてくれます。そうした人間関係の積み重ねをしていくうちに、間違いなく不平不満ばかり言って何の生産性もない人たちとの連鎖を断ち切ることができることを強く認識してください。