森羅万象から学ぶ人生羅針盤「不愉快は疲れる」
2024.06.25
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「不愉快は疲れる」
珍しいことわざの1つに「笑うのに必要なのは17種類の筋肉だけだが、しかめっ面(つら)をするには47種類の筋肉を使う」があります。これは表情筋の動きを解説した医学に基づいているので事実だと思います。
しかしこのことわざが示しているのが「しかめっ面をするより笑うほうが使う筋肉が少なくて楽だ」ということで、常に笑顔で過ごすようにという示唆です。不愉快な気持ちから生まれるしかめっ面は、笑顔よりも負担が大きいのです。
気持ちも筋肉も疲れるのであれば、笑っている方が何倍も楽しくラクなはずです。それが分かっているのであれば、積極的に笑いましょう。
それに以前、笑いは免疫力アップに効果的であることを、以前ご案内しております。笑うことで間脳が興奮し、善玉ペプチドが大量に分泌され、血液やリンパ液によって全身に運ばれ、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)の表面に付着して活性化させ、免疫力がアップするからです。
さらに笑いによって前頭前野が活性化されます。前頭前野は、記憶や感情、行動をコントルールする、まさに脳の主役と言える部分です。それが生き生きすれば何事も上手くいくはずです。
新型コロナウイルスによって2020年3月に亡くなったコメディアンの志村けん氏は、厳格な父親がお笑い番組を見て笑っている姿に、「笑いの力って素晴らしい」と確信し、それがきっかけとなり日本を代表するコメディアンにまでなったのです。
しかめっ面を作り出す不愉快な気持ちは、顔の筋肉だけでなく気持ちも疲れさせます。そんな無駄な動きをすることなく、「笑う門(かど)には福来たる」を信じ、常に笑顔でいましょう。
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