森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人から応援されるようになる」

2022.01.06

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人から応援されるようになる」
　ドイツの文豪ゲーテの言葉に「空気と光と、そして友人の愛。これだけ残っていれば、気を落とすことはない」があります。この言葉は、ゲーテと詩人のシラーとの間で交わされていた固い友情に由来するのです。

　ゲーテは、シラーによって励まされ、様々な名作を発表します。しかし、自分よりも10歳年下のシラーは45歳で他界してしまうのです。ゲーテは、見る影もなく落胆しますが、それを乗り越え、ついに代表作となる戯曲『ファウスト』を完成させるのです。「シラーに出会っていなければ『ファウスト』は完成できなかった」と、その存在に大いなる感謝を示すのです。

　友人の愛に加えて、空気を良い環境、光を希望と捉えれば、辛いことを乗り越えて、何かを成し遂げようとする際に、間違いなく大きな力となってくれます。
　しかし、友人の愛も環境も希望も、自分から行動を起こさなければ、得ることはできません。それには、周囲に目を向け、また自分にも目を向けてもらえるように努めるのです。

　まず、いつも明るく楽しくするように心掛け、周囲への感謝を忘れないことです。そして、様々な物事を受け入れ、積極的に縁の下の力持ちになるようにします。そうすることによって、周囲の人を陰ながら応援する立場になり、そこから信頼に発展するのです。

誰でも、自分のことを応援してくれる人とは、少しでも一緒にいたいと思うものです。そうすると自然と人が集まり、友人からの愛がもたらされ、良い環境を作ってくれ、輝かしい希望が見出せます。そして、自分も人から応援されるようになるのです。そうなれば、まさにゲーテが言うように、どんな時でも気を落とさなくなることを強く認識してください。

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人から応援されるようになる」

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