森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人の上に立つ必須条件」
2021.04.29
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人の上に立つ必須条件」
古代アテナイの政治家ソロンの言葉に、「命令することを知るために、服従することを学ばなければならぬ」があります。
服従することを学ぶことによって、「自分の命令で、使われる側がどういう気持ちになるのだろう」という考えが身に付くからです。
将来、独立する目的があっても、とりあえずは、サラリーマンから始めてみようと考える起業家は多いと思います。
それは、ソロンの言葉通り、企業のトップに立ち、人を指導・監督する以上、まずは、使われる身になってみなければ、その気持ちは分からないからです。
起業家だけではありません。一般的な管理職、リーダーにおいても、まずは、平社員として、使われることを経験しなければなりません。そうすることで、指導・監督するうえで必要不可欠な要素を、たくさん学ぶことになります。
正論の重要性にも気付くでしょう。立場が上になると、ともすれば、「白いものでも黒である」と言いがちです。それに対して、使われる立場の人は、時として正論を口にすることがあり、それは極めて重要だからです。
また、使われる心理を把握し、抑圧している感情を解放してあげることで、よりよいコミュニケーションが成立します。つまり、自分が喜ぶのではなく、相手を喜ばせることが、いかに重要かを知るべきなのです。
そして、何よりも、使われる立場の気持ちが分かれば、自分がいつでも正しいとは思わなくなり、意見、発言に耳を傾け、理解するようになるのです。
それは、人の上に立つうえで、絶対に身につけなければならない必須条件です。そうすることで、命令を出す場合でも、その言葉に実効性が確保できるのです。
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