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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人の目が人格をつくる」
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人の目が人格をつくる」

2025.11.03

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人の目が人格をつくる」

 以前「紳士は無人島でも紳士である」ということわざをご案内しました。真の紳士は、人の目があろうがなかろうが本質的に紳士だからです。

 しかしそういう人は非常に少ないものです。現に日本人が礼儀正しいのは、「恥の文化」、つまり人の目を良い意味で気にすることから礼儀、マナー、道徳を守るのです。

 これを裏付けることが、以前ご案内したナイジェリア人を父に、日本人を母に持つ元ボクサーのユーチューバーさんが、ナイジェリア在住時代に体験した日本大使館の日本人駐在員の態度の悪さに見られたといいます。

 彼は所用で日本大使館を訪れた時、職員はみなナイジェリア人であるため、日本人スタッフの数が相対的に少ないことで、「恥の文化」は失われていたと言います。

 日本人駐在員に用件を伝えると、タメ口で「なんだ。今忙しいんだ。後でやってやるから待ってろ」と、日本の役所では絶対にありえない言葉を浴びせられたといいます。

 それから2時間経っても音沙汰がないので、状況を確認するために再び職員に尋ねると、さらなる暴言を吐かれ結局4時間待ちとなったのです。これがもし、職員全員が日本人であればこんな態度にはならないでしょう。

 まさに人の目が人格をつくるわけです。仮に日本でも、いわゆる「お坊ちゃま学校」に通っていた生徒が、父親の転勤などで転校を余儀なくされ、不良だらけの学校に通うようなことになったとすれば、その子の人格には少なからず悪影響が及ぼされると思います。

 ある歌の歌詞に「人の目を気にするなんて下らないことさ」という一節がありますが、見栄を張るなという意味で使われたのでしょう。しかしそれは、礼儀、マナー、道徳を守らなくてもよいという意味ではないと強く認識してください。

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