森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人の目の有る無しを一切気にしない」
2024.10.18
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人の目の有る無しを一切気にしない」
フランスの貴族、文学者のフランソワ・ド・ラ・ロシュフコー(ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世)は、「真の勇気は第三者の目撃者のいない場合に示される」と述べています。
確かに勇気と、いわゆる「ええかっこしい」の違いはそこです。人に良く思われまいが、率先して人助けをしたり、言うべきことを言ったりするのは、自分の内面から溢れ出る「義を見てせざるは勇無きなり」のなせる業だからです
これに似た言葉に、「紳士は、無人島でも紳士である」があります。これも他人の目を気にすることなく、人としてあるべき姿を体現しているだけです。無人島でも街中でも、自分の立ち居振る舞いが一切変わらないのは、その人の本質が現れている証拠です。
そして、不思議とそういう勇気ある人の行動や紳士の立ち居振る舞いは必ず誰かが見ており、知らず知らずのうちに人伝(ひとづて)に広がり評判となっていくものです。
これに対して、最近ではあまり使われなくなりましたが、「銀流し」という言葉があります。正式には「銀流しの紳士」と使われるのですが、水銀に砥粉(とのこ)をまぜ、銅などの金属にすりつけて銀色に仕上げること、またそのもの(デジタル大辞泉より抜粋・要約)が語源です。
それが転じて、見た目は良いが中身は悪質なまがい物の代名詞となり、言動は上品ぶっていても、中身は下品な人物を皮肉って「銀流しの紳士」と言うようになったのです。
前述のように、意外に人の目は光っているものです。もし真の紳士になりたければ、人の目の有る無しを一切気にせず、勇気をもって善行を施してください。
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