森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人を活かす環境は天がもたらす」
2022.09.03
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人を活かす環境は天がもたらす」
京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者・稲盛和夫氏追悼特別投稿最終回の第3回目のテーマは「敬天愛人」です。文字通り、天を敬い人を愛することであり、京セラの社是にもなっています。天は他人も自分も平等に愛するため、自分を愛する心をもって人を愛することが肝要なのです(ウィキペディア〈Wikipedia〉より抜粋・要約)。
そして、敬天愛人の精神が最も生かされたのが、著書のタイトルにもなった「従業員をやる気にさせる7つのカギ」に他なりません。それは、①従業員をパートナーとして迎え入れる、②従業員に心底惚れてもらう、③仕事の意義を説く、④ビジョンを高く掲げる、⑤ミッションを確立する、⑥フィロソフィを語り続ける、⑦自らの心を高める―の7つです。
従業員をパートナーとして迎え入れるには、相手を尊重する姿勢が無ければできません。まさに愛する気持ちそのものです。それに応えて従業員も経営者に惚れ込んで、やる気に火がつくものです。
そんな従業員であれば、当然ながら、自分の仕事は大いなる社会性に溢れているという意義も理解してくれます。また、ビジョンを掲げることで従業員にも未来志向が身につき、自分がなすべきミッションへの意識も高まります。
そして、経営者とも経営哲学(フィロソフィ)の共有が可能となり、経営者が自分を高め、さらに成長していこうという姿勢に、従業員も「一緒に付いて行こう」という気持ちになるものです。
そんな人を活かす環境は、まさに天がもたらしてくれるもので、そんな天を敬い感謝することで、敬天愛人が成立することを忘れないでください。
そして、改めて稲盛氏のご冥福を心からお祈り申し上げます。合掌。
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