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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人望の本質とは」
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人望の本質とは」

2024.12.05

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人望の本質とは」

 アイルランド出身の作家オスカー・ワイルドは、「人間は魅力的か退屈かのどちらかである」と述べています。これは人間の本質について、非常に的を射た言葉であると思います。

 多くの先人先哲は異口同音に、人を善人と悪人に分けることに異を唱えてきました。なぜなら、完全な善人もいなければ悪人もいないからです。どんな人間も善悪の2面を併せ持つのです。

これについては、経営者として様々な人に接し、社員教育しながら十分に理解しています。そのため私は「人は信用しても良いが、人の能力とやることは信用してはいけない。疑う余地がないところを信用する」と述べてきました。

しかしワイルドの「魅力的か退屈か」という区分けには気が付きませんでした。確かにその通りです。欠点だらけなのになぜか惹かれてしまう人もいれば、言っていることはすべて正しいのに話を聞くだけであくびが出てしまう人もいます。

 子供のころ観たマカロニウエスタン(イタリア製の西部劇)に登場する主人公は、皆人殺しの悪人ですけれども、決して人の道から外れているわけではないのでヒーローとしての魅力的に感じました。

 その反対に、法的、道徳的に正しいことばかり口にする学校の先生の話は非常に退屈です。言っていることは間違っていないのですが、心に刺さらないのは、先生自身に話を聞きたくなるような人間としての魅力がないからです。

 そしてこれが人望の本質なのでしょう。人間を惹きつける魅力の根底には、やはり愛があり、周囲の人はそれに気付いています。「あの人は口は悪いけど、なぜか憎めないんだよな」とささやかれている人の根底には愛が溢れています。

もし人望ある人間になりたければ、愛や思いやりをもって行動しましょう。そしてそれは、魅力的であり決して退屈なものではないことを皆理解しています。

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