森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人生の卒業式の成績表」
2022.12.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人生の卒業式の成績表」
別に映画やドラマの名セリフを述べているのではありませんが、「どうせ人間はいずれ死ぬんだ」とは、まぎれもない事実です。
しかし人間はいつしか、心の奥底では、できれば永遠の命を獲得したいと思うようになりました。歴史を振り返ってみても、古今東西の権力者が、不老不死の妙薬を求めて東奔西走し、徒労を積み重ねたという事実があります。
現在では、医学が高度に発達し人間は120歳まで生きられることを証明している論文もあります。しかしそれはもちろん「不死」ではなく、あくまで最先端医療をもって成し得る業で、たとえ120歳が200歳にまで寿命が延びでも、確実に死は訪れるのです。
これに対して、古代ローマの喜劇作家・詩人のプブリリウス・シルスは「死が悪でないことは何よりの幸福である」と述べています。確かに、誰もがいずれ死ぬのに、それが悪であれば、人生とは悪という結末に向かって進んでいくだけの、虚しく無意味なものになってしまいます。
では、死を悪でなく、例えば人生の卒業式の成績表と捉えたらいかがでしょうか。その成績表には、各科目の5段階評価だけでなく、いわゆる「行動の記録」として自主性や責任感、創意工夫、思いやり、協調性、公共心などが記されています。例えば、仕事で思うような成果を挙げられなくても、人間として正しい行動をしていれば、その部分は評価してもらうことができるのです。
そんな成績表ならば、できるだけよい成績を残すために日々を全力で過ごしてみようではありませんか。いずれ死ぬことを前向きに認識し、それまでをいかに生きるかが何よりも重要であることを肝に銘じておきましょう。
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