森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人生の序盤を焦らない」
2023.02.12
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人生の序盤を焦らない」
以前、優れた人間は子供の頃からその才気が自然とあふれ出てしまうという意味の「栴檀(せんだん)は双葉より芳(かんば)し」ということわざの対比として、「大器晩成」という中国の故事をご案内しました。
これは、鐘や鼎(かなえ)のような大きな器は早く作り上げることができないように、本当の大人物は、発達は遅いけれども時間をかけて実力を養い、のちに大成するということです(四字熟語を知る辞典より抜粋・要約)。
しかし、「十で神童、十五で才子、二十過ぎればただの人」という言葉があるように、幼少期は抜群に優れていても、成長とともに凡人になってしまう人のほうが圧倒的に多いのです。
それでも大器晩成する人物の最大の特徴は、人生の序盤を焦ることなくコツコツと努力し、周囲に「あいつは何か違う」と自然に感じさせる力があることです。やるべき努力を決して怠ることなく徹底して継続し、その都度、その時のレベルでの最高点の結果を出しています。
そんな努力を続けられる根拠の一つに、日常生活の一つひとつを真剣に考えて日々を過ごしていることが挙げられます。その姿には一切の焦りは見えず、周囲の人も「あいつには将来性を感じる」と評価してくれるようになるのです。
人よりも早く出世したいと思っている人も、当然ながら人一倍の努力をしていますが、早く走ることと、落ち着いて歩くことの違いのように、早く走っている人ほど転んだ時に大ケガをするものです。
人生の序盤は決して焦ることなく、むしろ息が長く続くような気持ちで構え努力していれば、最終的には間違いなく大きなことを達成できると強く認識してください。
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