森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人生は保証されていない」

2022.01.23

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人生は保証されていない」
　「こち亀」の愛称で知られる人気漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の主人公・両津勘吉の言葉に、「入試、就職、結婚、みんなギャンブルみたいなもんだろ！人生すべて博打だぞ！」があります。破天荒なキャラクターで、ギャンブル狂いの一面もあり、それをたしなめられたときに発したのがこの言葉です。

　この部分だけにフォーカスすると、無計画な人生を歩むダメ男の言い訳にしか聞こえませんが、角度を変えてみれば、まさに正論なのです。なぜなら、世の中のすべての物事は、結果や未来が保証されているものなど何もないからです。

　仮に、良い大学に入学しても、その後の人生が約束されているわけではありません。そこからまた競争がはじまり、勉強以外の要素が大いに要求され、それを十分に発揮できなければ、ビジネスマンとしての成果を上げられないのです。

　会社も同様です。バブル崩壊によって、多くの会社ではリストラが横行し、終身雇用を信じて勤めてきた人の人生は、大いに狂ってしまったのです。

　また、結婚後に伴侶の性格が変わってしまったり、それまで気付かなかったことが判明したりして、「結婚するんじゃなかった」と思うことも多々あります。

　入試、会社、結婚だけでなく、台風や大地震の自然災害で財産を失うこともあり、まさに人生すべてが博打なのでしょう。

　しかし、心理カウンセラーの植西聰（うえにしあきら）氏は、「人生とは、ある意味でバクチである。一か八かの勝負なのだ」と述べたうえで、「その勝負をする勇気が、その人の生き方を前向きにさせるのである」としています。

　植西氏の言葉を踏まえ、人生は保証されていないという現実に向き合い、それを受け入れる大いなる勇気を持てば、人生に何が起きても前向きに生きられることを強く認識してください。

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人生は保証されていない」

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