森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人生設計書という本質」
2022.10.22
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人生設計書という本質」
去る7月15日に逝去した土屋ホールディングスの創業者・土屋公三氏(享年80歳)は、亡くなる約1年前の2021年8月に『3KMの源流』という冊子を上梓しています。そこには文字通り、土屋氏が開発した社員教育プログラム「3KM生涯幸福設計」(以下3KMとする)の誕生に至る軌跡が述べられています。
私はこれを土屋氏の遺言と捉え、以前実施した追悼記念投稿に続き、今回より3回にわたって、改めて3KMを振り返り土屋氏の教えを復習したいと思います。第1回目のテーマは「個人と家庭を基礎に置く」です。
以前にもご説明しましたが、3KMとは、個人、家庭、会社の頭文字Kと、目標(Mark)、管理(Management)、意欲(Motivation)の頭文字Mを合わせたものです。そしてそれは、中国の書物『大学』において示されている「修身斉家治国平天下」に由来するものです。
それは、国を治めるには、自分の家庭・家族関係をきちんとし、自分自身も身を修めなければならないとしています。転じて、健全な個人や家庭が基礎となるからこそ、ビジネスで成功を収められるのです。
一般に社員教育では、個人や家庭に関しては、自分たちで考える領域であるため口出しすることはできません。しかし、そこがきちんとしている人は、間違いなく仕事ができるのです。
そこで、『3KMの源流』においては、3KMは自分の人生目標からビジネスの世界に入ることを示しています。人生目標が明確であれば、まず個人を磨き、続いて家庭を大事にして充実させることで、「お客さまに尽くそう」「競争の世界で活躍しよう」という気持ちに発展していくからです。
つまり3KMは、単なる社員教育のシステムではなく、その本質は人生設計書であることを改めて強く認識し、これまで以上に実践していく決意を新たにしました。
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