森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間到る処青山あり」
2021.08.21
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間到る処青山あり」
幕末期の尊皇攘夷派の僧として知られる月性の有名な言葉に「男児志を立てて郷関を出づれば、学若(も)し成る無くんば死すとも還らず、骨を埋むる豈(あに)惟(ただ)墳墓の地のみならんや、人間(じんかん)到る処(ところ)青山(せいざん)あり」があります。人間は「にんげん」ではなく「じんかん」と読み、世の中という意味です。また、青山は骨を埋める場所です。
「大志を抱いて故郷を出た以上、自分が修めようと目標にしている学問が大成しなければ、故郷には死んでも戻らないという決意でいなければならない。それに、何も故郷ばかりが死に場所ではない。世の中には自分の死に場所など、どこにでもある」という意味です。つまり、「いろいろな世界に進出し、何事にも死ぬ気で当たってチャレンジして、大望を成し遂げよ」ということなのです。
もちろん、命を削って働けという意味ではありません。それでは、ブラック企業礼賛になってしまうので、誤解しないでください。
しかし、もし、一生に一度のビッグチャンスを掴んで、それを成功させたいのであれば、間違いなく、後顧の憂いを断って臨まなければならないでしょう。つまり、何もかも忘れて集中しなければ、成功し得ないのです。
もし、これだと思うものがあれば、全身全霊をかけて完全燃焼しましょう。その結果、成功を手にすれば言うことはありませんが、仮に目標が達成できなくても、まさに「人間到る処青山あり」です。
どこにでも死に場所があるという意味ならば、同時に、活躍の場もたくさんあるのです。そして、チャンスはいくらでもあります。それを肝に銘じて、失敗しても決して諦めることなく、チャレンジを続けてください。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「言葉を失うような出来栄え」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「成功してこそ決断」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「やましい心根の人とは距離を置く」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間としての真の値打ち」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢は前だけにある」