森羅万象から学ぶ人生羅針盤「仕事の自己実現、自己超越だけを褒める」

2025.03.19

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「仕事の自己実現、自己超越だけを褒める」
　この『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』で異口同音にご説明していることで、世界の偉人、先人先哲は、その仕事が認められて歴史に名を残しているのです。

政治家なら国の繁栄、科学者なら発見や発明など、その人の仕事で自己実現もしくは自己超越した結果が偉人の称号を得るのです。

　もちろん、けん玉などの趣味で世界チャンピオンになった人もたくさんいますが、偉人になった人はいません。フランスの画家のアンリ・ルソーは、最初は日曜画家として趣味で描いた絵で認められたのですが、代表作は本業の税関職員を退職後に描いたものです。

日本でも作家の新田次郎氏は、1966年まで作家と気象庁の職員という二足の草鞋を履いていましたが、代表作はやはり作家一本に仕事を絞ってからのものが多いです。

　会社の仕事以外で実績を上げても、偉人の称号を得る糧にならないのです。そのため、会社の仕事を通じで自己実現及び自己超越を果たしたら、手放して褒めてあげてください。

そして「この勢いでもっと超越してほしい」と、更なる高みに上ることを後押しして、その成長を喜んであげてください。

　企業トップは会社の業績に責任がありますが、それ以上に社員の人生にも責任があります。そんな社員が仕事を通して自己実現及び自己超越したら、会社の営業目標を達成した以上に、実の親になったつもりで本気で喜び褒めてあげてください。そんな姿を周りの社員も見ており、強固な団結心が生まれます。