森羅万象から学ぶ人生羅針盤「仕事も人生も三策あるべし」
2021.11.24
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「仕事も人生も三策あるべし」
SBIホールディングス代表取締役社長CEOである北尾吉孝氏は、よく「策に三策あるべし」と述べています。
そもそも物事の未来は、予測不可能なものです。それに対して、対策を1つしか持っていない場合、状況が変化しても臨機応変に対応できません。そのため、備えあれば憂いなしとして、次善の策を用意すべきなのですが、それは2つ必要で、合計3つの策をもって臨むのがベストであるとしているのです。
そして、これを裏付けるように、前漢の政治家・劉向(りゅうきょう)が編纂した『戦国策』にも「狡兎(こうと)に三窟(さんくつ)あり」という言葉があります。賢いウサギは、隠れ家となる穴を3つ開けていると言われています。1つの穴が塞がれても、残りの穴を利用して生き残りを図るのですが、その予備の穴も2つ用意することで、二重、三重の対策を実現しているのです
経営に例えれば、3本柱による収益構造の確保が理想であると言われています。単品商売だと、市場構造の変化や、昨今のコロナ禍などの影響で不振の波に直撃されれば、会社の屋台骨が揺るいでしまうからです。それに対して、複数の収益源を確保していれば安心ですが、サブとなる事業も1つだけだと不安定です。やはり、全体で3本柱となることで、文字通り3本足の鼎(かなえ)となり安定するのです。
そして、これは人生にも大いに言えることです。「自分は仕事に生きる」として、家庭を一切省みない人がいますが、もしその仕事を失った時、また意欲を失くしたとき、自分の支えになるものがなくなってしまうのです。
やはり、仕事、家庭に加えて、趣味や友達付き合いなどのプライベートを充実させ、自分の拠り所を3つ持つことで人生は安定するものです。仕事も人生も、必ず三策あるべしと肝に銘じてください。
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