森羅万象から学ぶ人生羅針盤「他人のためにも懸命に生きる」
2022.04.09
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「他人のためにも懸命に生きる」
作家・東野圭吾氏の『容疑者Xの献身』という作品の中で、「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある」というくだりがあります。
この主人公は、人生に絶望し孤独な日々を送っていましたが、隣人母娘が必死で生きている姿に励まされ恩義に感じるのです。そして、この母娘が巻き込まれた事件から2人を守るため、必死で手助けするのです。
これは物語ですが、我々の身の回りでも、実際に必死で生きている姿に励まされることはよくあります。例えば、大病や大きな事故に遭遇して体の機能を失ったり、大きな災害によって財産を失ったりしても、決して苦労している様子などを見せずに日々を過ごしている姿には、「それに比べて自分は何をやっているんだ。もっと頑張らなければならない」と気持ちを新たにさせられるものです。
私自身も、平成24年11月28日に脳内出血を起こし、左半身に障害を残してしまいました。しかし、今日に至るまで治療とリハビリを重ね、日常を取り戻し過ごしています。そんな私の姿に励まされたと言ってくださる方もいらっしゃるようですが、私自身は日々をしっかりと生きているだけなのです。
それでも、いつの間にか第三者の心に救いになっているのであれば、それは極めて光栄なことで望外の喜びです。そして、そんなお声を聞かせてくださることが私の励みになっており、大いに感謝している次第です。
以前、「背中で魅了する」として、真の指導者というものは、必要以上に語らず、自分の行動で人を惹きつけていることをご案内しました。人は無意識のうちに第三者に力を与えているものなのです。それを信じ、自分だけでなく、他人のためにも懸命に生きる尊さを忘れないでください。
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