森羅万象から学ぶ人生羅針盤「他人の気持ちを知るための自由」
2025.08.12
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「他人の気持ちを知るための自由」
慶応義塾大学の創設者としても知られる思想家・福沢諭吉は、「自由と我儘(わがまま)の境は、他人の妨げを為すと為さざるとの間にあり」と述べています。
これに関連して、以前、自由はリバティ(liberty)であってフリーダム(freedom)ではないことをご案内しております。
リバティはリベラル(liberal 自由主義的である)に通じ、その裏には必ずデューティ(duty 義務)があります。しかし、フリーダムには何の制約もなく、なんでもかんでも自由気ままという意味なのです。
ここで言うデューティ(duty 義務)とは、果たすべき当然の役割だけでなく、他人へ一切の迷惑行為をしないことも含まれているのです。一例を挙げれば、ある都内の名門公立中学校の校則では、「他人に迷惑をかけなければ何をやってもよい」というものです。
そのためこの学校の生徒は、私服で登校するだけでなく、男女とも髪を様々な色に染め、顔にピアスを何か所もつけている生徒も少なくないようです。それでも確かに誰にも迷惑をかけていません。
同じようなことは1970年代にもありました。いわゆる団塊の世代のみなさんが大学生のころ、当時の言葉でヒッピーと呼ばれるかなり奇抜はファッションを楽しんでいる人たちがいました。これも同様に誰にも迷惑はかけていません。
それでも色々な意見があると思います。しかし迷惑行為でなければそうした自由を試すのも良いかもしれません。なぜなら他人の気持ちを知ることができるチャンスだからです。
そんな他人の気持ちを知るための自由は、ビジネスマンだけでなく社会人にとって身に付けておくべき重要な資質であることを強く認識してください。
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