森羅万象から学ぶ人生羅針盤「他人事など1つもない」
2025.05.12
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「他人事など1つもない」
 私の会社・躍進の経営理念である「躍進5原則」を別な言い方に置き換えれば、自分だけ幸せになっても、それが本当の幸せではないという問いかけでもあるのです。ましてや人を蹴落としてまでしてもぎ取った幸せなど、独善的で何の価値もありません。
仏語に、「己が身に引き比べて」があります。つまり何事も自分のこととして考えるわけで、この世に他人事など1つもないということです。他人に対しても自分同様に愛(いと)おしむことができれば、自分も他人から害されることはありません。
私は日蓮仏法の実践者の1人ですが、仏教は慈悲の宗教といえます。慈悲の「慈」は、文字通り自分と同様に他者を慈(いつく)しむことです。「悲」は、他者の悲しみを自分の悲しみとし、その苦しみを解いてあげることです。
さらに、前回ご案内した「怒ってはいけない」と同様に、怨みを抱いている人のなかにあっても決して怨みを表すことなく、大いに楽しく生き、暮らしていこうとしています。
そしてここで重要なのが、周りの人を見るのと同様に、自分自身をも俯瞰することです。要するにメタ認知機能を使って、自分の動き全体を見張っている感覚を常に持ち続けることが大事なのです。
こうして考えれば、前述の通り、他人事など1つもないのです。みんな誰かのために生き、誰かの手によって生かされていることがよく分かります。
全体を俯瞰することで、皆がつながっていることに気付き、自然と感謝の気持ちが生まれてきます。ぜひ肝に銘じておきましょう。
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