森羅万象から学ぶ人生羅針盤「他力本願の正しい意味を知る」
2025.06.20
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「他力本願の正しい意味を知る」
前回お話した通り、私は日蓮仏法の実践者ですが、何を勘違いしているのか、「やはり他力本願を信じていますよね」と気軽に聞いてくる人がいるので、ちょっと困ってしまいます。
そんな時、「それは親鸞聖人(しんらんしょうにん)の教えなので、浄土真宗のお坊さんにお聞きになったほうがよろしいですよ」をお答えしています。
しかし中には他力本願を、「自分の願いを叶えるために他人を利用して目的を実現する」という邪(よこしま)な解釈をする人がいる場合は、同じ仏教徒としてさすがに看過できません。まことに僭越ながらも「それは大変な勘違いですよ」とご説明させていただくことがあります。
そもそも親鸞聖人は、「自分はダメな人間である」と素直に認めているのです。そして、それを阿弥陀如来さまの教えによって救われたことを、他力本願と表しているわけです。
つまり他力とは、阿弥陀様の教えであって、祈りをささげても、魔法のような超自然的な力によって目的が叶うわけではありません。もしそれを真顔で言えるとしたら、カルト教団信者以外の何物でもないでしょう。
ましてや他人を利用して目的を実現するなどという、自分磨きの修行という概念から外れたことを阿弥陀様がおっしゃるでしょうか? ちょっと考えれば分かることです。
前述のとおり、私は日蓮仏法の実践者ですが、ルート(宗旨)は違えども、同じ山頂(仏様の教え)を目指すものとして、他力本願を、他人を利用して目的を実現するための口実に使い、ビジネスシーンにおいて部下や後輩にパワハラを行っている企業トップや上司は許せません。
みなさんも他力本願の正しい意味を知り、自分の弱さを仏様の教えによって補ってください。
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