森羅万象から学ぶ人生羅針盤「伝わる空気づくり」
2024.12.28
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「伝わる空気づくり」
これまでに何回にもわたって、この『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』のなかで、「伝える」と「伝わる」は違うことをご指摘させていただきました。いくらこちらが伝えたつもりでも、相手に伝わっていなければ何の意味もないからです。
そこで、今年を締めくくるために、前後編の2回に分けて、「伝える」のではなく「伝わる」方法をご案内いたします。前編は、「伝わる」空気づくりです。
どんな立場に立とうとも、正しく謙虚な立ち居振る舞いは、人間の根本の部分として非常に大事です。特に企業トップならば、人間としての会話がスムーズにできる空気づくりは必要不可欠です。
それには、方向性が脱線し軌道修正する以外は、極力発言を控えなければなりません。間違っても自分が熱弁をふるってはならないのです。そうでなければ、適材適所に配置した専門家が、その能力を発揮できません。
しかしそうすることで、「伝わる」空気ができ上がるのです。お互いがお願いしたりされたりしながら、組織というものは機能するのです。特に、「伝わる」ことの障壁となるのは、人間関係であったりしがらみであったりと、実に生臭いものです。
こうした取りまとめが天才的に上手かったのが、内閣総理大臣を務めた田中角栄氏でした。総理就任時から既に50年が経過していますが、「今後、あのような傑物は現れないだろう」と、首相時代よりも評価が上がっているのです。
特に倉庫や物流を効率よく進めるためのHUBとなる拠点づくりの必要性を見抜き、「日本列島改造論」を元に道路整備した慧眼は誰にも真似できないでしょう。そしてこれはまさに、周囲からの要望が、自分に対して適切に「伝わる」空気づくりを成し得た結果なのです。
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