森羅万象から学ぶ人生羅針盤「何事も科学的に評価する」
2025.06.17
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「何事も科学的に評価する」
以前、昆虫の仲間には木の葉や鳥の目、蛇の頭などに見える模様の姿を用いて天敵を錯覚させ、自分の身を守る種類がいることをご案内しました。しかしそれは、偶然木の葉や鳥の目、蛇の頭に見える模様の個体が生き残っただけなのです。
生き残るための手段には色々な種類があります。まず「変異」ですが、生物の個体には同じ種に属していても様々な変異が見られるからです。そしてその「変異」の中にある、親から子へ伝えられるものが「遺伝」です。
しかし冒頭の、天敵の目を錯覚させて身を守ることは、「選択」という言葉で表されます。それが「たまたま強いものに似た模様の昆虫だけが生き残った」につながり、自身の生存確率や次世代に残せる子の数に差を与えるのです。
同時に、突然変異を含め何が「変異」を起こさせるのかについて合理的な説明がないため、「変異」を否定するものとして「選択」が有力視されています(ウィキペディア〈Wikipedia〉より抜粋・要約)。
そしてこの「選択」が人間界でも行われました。それがユダヤ人に対してです。ユダヤ人は約2000年前に祖国パレスチナを追われ、世界中に散り散りになりました。そのためどこの国でもよそ者扱いされ、政変が起きると真っ先に抹殺されたのです。
しかし、学者や芸術家などは、その国の王様や貴族が庇護してくれたため、優秀なユダヤ人だけが今日まで生き残っただけなのです。それにも拘らず、「ユダヤ人は遺伝的に○○である」という誤解が残りました。さらに、「金融業に携わっているユダヤ人はお金に汚い」という誤解は、偏見以外の何物でもありません。
こうした誤解や偏見は、科学的視点がないために起こるのです。それが差別につながったり、戦争に発展したりすればこれ以上の不幸はありません。まずは何事も科学的に評価することを忘れないでください。
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