森羅万象から学ぶ人生羅針盤「使用価値を提供する」
2023.05.29
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「使用価値を提供する」
アメリカの投資家ウォーレン・バフェット氏の言葉に「価格は、何かを買うときに支払うものであり、価値とは、何かを買うときに手に入れるものである」があります。つまり、価格と価値は次元が違うということです。
しかし、経済の需給バランスで考えると、需要の多いものは価値があると考えるから希少性も高くなり、当然供給価格も上昇します。またその逆に、需要の少ないものは価値がないので、供給価格も低くなるはずです。
これを考えると、バフェット氏の言葉は、この経済原則に矛盾しているようにも見えますが、世の中には使用価値と交換価値の2つがあることを指摘しているのです。使用価値とは、それを利用したときに得られる満足であり、一方交換価値とは、市場でいくらの値段が付くかによって決まるものです。
世の中には、お寿司でもマグロのトロよりもアジやイワシの方が好きな人はたくさんいます。そういう人にとって、マグロのトロよりもアジやイワシの使用価値は高いのですが、一般の市場では当然マグロのトロの方が高額で、交換価値が高いとなるわけです。
また、投資目的で名画を購入する人は、交換価値にしか魅力を感じないのでしょう。しかし、全くの無名画家の作品でも、自分にとって素晴らしいと感じるならば、その価格がたとえ1万円であっても、その人にとっての使用価値は100万円以上になっているかもしれません。
そして、ビジネスマンとして認められたいのであれば、お客さまには使用価値を提供するように心がけてください。一見、交換価値の高いものの方が、利益が大きく有効であるように思われますが、それは一時的であり不安定で、決してリピーターを生むものではないことを肝に銘じておきましょう。
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