森羅万象から学ぶ人生羅針盤「価値が色褪せない書物」
2024.10.22
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「価値が色褪せない書物」
イギリスの哲学者フランシス・ベーコンは、「燃やすに一番良いのは老木、飲むには古酒、信頼するには旧友、読むには古い書物」と、ちょっと言葉遊び的なことを述べていますが、的を射ていると思います。
含水率が限界まで低くなっている古材、ワインなどの年代物の古酒、自分の裏表まで理解してくれている旧友は、説明するまでもなく価値あるものです。古典を含め古い書物も、年代を経てその内容の価値が証明されたものです。
中国の四書五経をはじめ、古典と呼ばれるものが今でも読み継がれているのは、そこに書かれていることに時を超えた普遍性があるからです。時代が移り価値観が変わっても、真実が謳ってあるから皆が信頼し読みたがるのです。
この目安を示す一助として、毎年ノーベル文学賞の候補に名前が上がる作家の村上春樹氏の大ヒット作『ノルウェイの森』で、主人公の先輩にあたる人物が、読む価値のある本について、「作者が亡くなってから最低でも50年経過し、それでも名作と評価されるものだけ読む価値がある」旨の言葉を発しています。
もちろん、「ああ面白かった。おかげで仕事の憂さが晴れたよ」というストレス解消目的で書かれる娯楽小説もあり、それを否定しているわけではありません。そもそも小説とは、ある物事も別な物事に置き換えたに過ぎないので、そこに価値を見出すのは読者本人だけなのです。
しかも十人十色の感想を述べるはずです。それでも時を経ても価値が色褪せない書物は存在します。そういう本を読まれることをお勧めします。
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