森羅万象から学ぶ人生羅針盤「価値観が大きく違う人は敬遠する」
2024.01.27
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「価値観が大きく違う人は敬遠する」
「わび茶」の完成者として知られる茶人・千利休は、豊臣秀吉の怒りを買って切腹を命ぜられましたが、その理由は諸説ありネット上にもあふれています。
そもそもこの2人は出会ってはいけないほど価値観が違い過ぎるのです。それがなければ秀吉も、武士でもない茶人に切腹を命ずるほど憎むことはなかったでしょう。
「茶会は一期一会の精神で臨むもの」であったり、茶道具でも無駄なものを一切排しその中に潜む本質を追究したりする利休の姿勢は、茶会はワイワイと楽しむもので「黄金の茶室」をつくったほどの派手好きな秀吉とは、まったく相容れない存在同志です。
ただ単に価値観が違うだけなら、お互いが距離を取ればよかったのですが、利休は政治的な能力にも長けていたため、豊臣政権でも重宝され重要な意思決定のいわばコンサルタント的存在でした。
しかしその発言は、決して秀吉の意に沿うものばかりではなく、出自が不確かな秀吉にしてみれば、堺の豪商に生まれ育ちの良い利休に、無教養で洗練されていないと見下されていたと感じていたと思います。
一方利休は、それでも秀吉の価値観に一切の忖度をしないほど肝が据わっていました。そして、いずれ処刑されることも覚悟していながらも一切動じなかったのです。
こういう関係はビジネスシーンでも十分起こり得るものです。もし価値観の差を埋めることが不可能なほど大きいと分かった時は迷わず敬遠し、お互いがそれぞれの価値観に基づいた成功を収める環境づくりに注力しましょう。
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