森羅万象から学ぶ人生羅針盤「偉業でない価値ある贈り物」

2022.03.31

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「偉業でない価値ある贈り物」
　有名なことわざに「虎は死して皮を留め人は死して名を残す」があります。虎は死後に毛皮が珍重され、人は立派なことをなすことによって称えられ、死後に名を残すことができます。まさに、人は死後に名が残るような生き方をすべきなのです（ことわざを知る辞典より抜粋・要約）

例えば、発明王エジソンは、その偉業によって歴史に名が残っています。白熱電球や活動写真（映画）、蓄音機など、枚挙に暇がない発明を実現し、そのおかげで我々の生活は豊かなものになっています。また、歴史に名を残すアスリートの偉業も、多くの人の憧れを呼び、大いなる励ましを与えています。

　しかし、アスリートは他人を感動させようと思ってその偉業を達成したわけではないのです。あくまで自分のために偉業を成し遂げ、その姿に第三者が勝手に感動しているだけなのです。まさに偉業という事実は、無意識にもたらされた大いなる贈り物なのです。

　そうした贈り物は、私たちのような一般人同士でも、知らないうちに贈ったり贈られたりしています。そしてそれは偉業とは限らないのです。人の無意識な普通の行動に影響を受けたり、何気ない印象的な言葉に救われたり励まされたりすることはよくあります。同時に、自分の行動や言葉が、いつの間にか他人への手本や励まし、救いになっているものです。

　ごく普通の人が亡くなっても、家族がいれば遺族となり、故人の遺品が残りますが、それだけではないのです。行動や言葉など、偉業でなくても価値ある贈り物を贈ることは出来るのです。そのことを肝に銘じて、行動や言葉、そして笑顔を周囲に向けながら生きていきましょう。

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「偉業でない価値ある贈り物」

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