森羅万象から学ぶ人生羅針盤「健全な優越感を与える」
2021.11.25
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「健全な優越感を与える」
アメリカ合衆国の実業家で「鉄鋼王」と呼ばれたアンドリュー・カーネギー氏の墓碑には、「己より賢明なる人物を身辺に集める術を修めし者ここに眠る」が刻まれています。
もし、自分よりも能力が劣る人ばかりと仕事をしていたら、そのレベルは、どこまで行っても自分の能力止まりです。やはり、自分よりも優秀な人材を生かすことで、ビジネスは発展してくのです。
つまり、自分は知らなくても、知っている人の力を借りる能力があれば良いのです。その好例が官僚操縦術で、内閣総理大臣を務めた田中角栄氏や、竹下登氏は、官僚を使いこなす名人でした。的確な質問によって、官僚が持っている高度な専門知識を引出し、政策を実現してきたのです
また、以前ご案内したように、田中氏も竹下氏も、官僚の入省年をはじめ、出身地、出身校などの、あらゆるパーソナルデータを記憶しており、こんなにも自分に関心を寄せてくれているのだと思わせ、心を掴んでいきました。これも重要な「己より賢明なる人物を身辺に集める術」の一つなのです。
ビジネスにおいて、能力のある人に役立ってもらうためのポイントとなるのは、健全な優越感を与えることです。つまり、自分の優れた能力で、この人を補いたいという気持ちにさせる、総合的な人間力が必要となるのです
不健全な優越感は、相手を見下すだけで終わってしまいます。しかし、能力のある人の健全な優越感を生かせば、ビジネスを通して、自分自身を成長・発展させてくれることを強く認識し、その力を生かし切るようにしまし
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