森羅万象から学ぶ人生羅針盤「健全に期待する」
2021.05.21
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「健全に期待する」
他人に期待することは、その人にチャンスを与え、成長させるきっかけとなるものです。しかし、期待に応えてもらえないと、不満を抱くだけでなく、怒りとなってしまうこともあります。
例えば、部下が期待通りの成果をあげていないからといって、上司が不満や怒りを表してばかりいれば、コミュニケーションは成立しないでしょう。
子育てでも、子供が期待に応えてくれないと怒りを表す親がおり、さらにひどくなると、虐待という悲劇に及んでしまうのです。
このように、他人に対して過度の期待をしてしまう人は、自分に自信がなく、他人に依存しているのです。つまり、自分自身で、納得のいく成果をあげることができず、その不満を他人の行動結果で埋めようとするのです。
以前、「自分自身をあてにする」として、『韓非子』の「人を恃む(たのむ)は自ら恃むに如かず」という言葉をご案内しています。他人をあてにせず、自分自身を頼りにせよという意味です。
他人へ依存することは、言うまでもなく、精神のあるべき姿ではありません。その改善には、前述の『韓非子』の言葉を実践します。
まずは、何でもよいですから、自分に対する自信というものを身につけるのです。そうすれば、精神的な自立の第一歩が踏み出せ、他人への依存状態から抜け出せるようになるのです。
そうして、自信と自立を手に入れれば、他人の成果をもって自分を満足させる、いわば「人の褌で相撲を取る」ような期待をすることはなくなります。
そもそも、期待というものは、健全になされるべきものなのです。人は健全に期待すれば、必ずその期待に応えてくれます。そうすることで、間違いなく双方が豊かになれるのです。
ぜひ、健全な精神をもって、他人への期待を膨らませてください。
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