森羅万象から学ぶ人生羅針盤「克己心という武器」
2025.09.22
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「克己心という武器」
剣術家としても超一流で徳川将軍家の兵法指南役である柳生宗矩(むねのり)は、「我、人に勝つ道を知らず。我に勝つ道を知る」と述べています。
分かりやすく言えば、「自分が決めたことを遵守し克己心を育て、それができなければ他人に勝つことなど到底できない」という意味になります。
自分に勝つことの重要性に関しては、この『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』で何回もご案内しており、自分に負けてしまう人間の弱さにも触れてきました。
自分に負ける最大の理由は、自分で決めたことだからいつでも自由に破ることができ、それでも誰からも責められないのです。
もし、少しでも後ろめたさを感じるようであれば、「もう一度チャレンジし、次こそは自分で決めたことを守り抜こう」と思い返せれば復活の見込みがあります。
しかしそれすらもなく、例えば禁酒・禁煙を宣言しても、「1杯ぐらいなら別にいいんじゃない」「1本ぐらい吸ったってどうってことはないよ」と考える甘さが残っている人は、結局何も成し遂げることはできません。
冒頭に戻り、「我に勝つ道を知る」ことができ実現すれば、克己心という武器が残り、これが人に勝つ道を知るための必要不可欠な要素となるわけです。
もちろん100%の確率で人に勝つ道を知ることができるわけではありません。まずは克己心という武器を手に入れることが目的であるのです。
柳生宗矩は克己心という武器を手に入れたのです。それは自然とにじみ出てしまうもので、相手に対して戦わずにして勝つため、あえて人に勝つ道を知らなくても問題ないのです。
そんな克己心こそが、ビジネスマンだけでなくすべての人間が備えていなければならない素養であることを忘れないでください。
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