森羅万象から学ぶ人生羅針盤「具体案を完成してから決意表明」
2024.01.26
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「具体案を完成してから決意表明」
ビジネスの世界では、具体案を出せない人はただの評論家に過ぎないとして、誰も聞く耳を持ってくれません。「○○しなければダメだ」「□□という精神が大事である」で終わるのなら、素人でも、場合によっては子供でも言えることです。
政治の世界では野党が典型例です。もちろん立派なことも言いますが、単なる政権の揚げ足取りに終わる国会質問が圧倒的に多く、まともな対案を出すことは稀(まれ)です。出せない理由はただ1つ、政権内部にいないため官僚から専門知識も情報も得られず実態に沿った法案が書けないからです。
もし何かを決意表明するのであれば、実効性のある具体案を3つ用意して臨みましょう。以前SBIホールディングス代表取締役社長CEOである北尾吉孝氏の「策に三策あるべし」という言葉をご案内しました。対策を1つしか持っていない場合、状況が変化したら臨機応変に対応できないため、合計3つの策をもって臨むのがベストだからです。
同じく前漢の政治家・劉向(りゅうきょう)が編纂した『戦国策』にある「狡兎(こうと)に三窟(さんくつ)あり」という言葉もご案内しています。賢いウサギは、1つの穴が塞がれても予備の穴も2つ用意することで、二重、三重の対策を実現しているのです
このくらいのレベルの具体案を作成してから決意表明すれば、前述のような、国会における野党のような有様になることはないでしょう。もしこの姿勢がないと、「精神訓話をしゃべるだけの人間」という烙印を押されることを絶対に忘れないでください。
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