森羅万象から学ぶ人生羅針盤「冷静に真の価値を見極める」
2022.01.05
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「冷静に真の価値を見極める」
『落穂拾い』などの名画で知られるフランスの画家ジャン=フランソワ・ミレーは、「馬鈴薯(ジャガイモ)のほうがザクロの実よりも劣っているなどとは、誰が断定できるであろうか」と述べています。
安価な馬鈴薯は、高価なザクロの実よりも、一見見劣りがしてしまうものです。しかし、だからといって、ザクロのほうが馬鈴薯よりも価値があるとは限りません。馬鈴薯の方が好きな人も多く、真の価値は、価格とは関係がないのです。
また、マグロに比べてイワシやアジはリーズナブルですが、値段が安いからといって、果たして味が劣っていると言えるでしょうか。寿司の通人には、イワシやアジ、サバなどの青魚を好んで食べ、決してマグロには手を出さない人がいます。その理由は単純で、青魚のほうが美味しいからです。
そして、マツタケは、確かに香りは芳醇ですが、決して旨味が強いものではなく、「仮にスーパーで山ほど売っていたら買わない」という人もいるくらいです。もちろん、マツタケを美味しいと思っている人はいるでしょうが、高価だから美味しいのではないかと、自分に言い聞かせている人がいるのも事実です。
このように、世の中には、高額だったり、希少性が高かったりするせいで、なんとなく価値があるように思うものがたくさんあるのです。しかし、価格や希少性は、物の真の価値とは必ずしも一致しません。決してそれに惑わされることなく、冷静な目で真の価値を見極めてください。
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