森羅万象から学ぶ人生羅針盤「初心者の敵は虚栄心」
2021.08.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「初心者の敵は虚栄心」
初心者の中には、初心者と思われたくないという気持ちが強すぎる人がいます。まるで、免許取得したばかりのドライバーであるにも拘わらず、初心者マークを張りたがらない人のように、人の目を気にしてしまうのです。
これに関連して、俳人・歌人の正岡子規の言葉に「巧を求むるなかれ、拙(せつ)を蔽(おお)うなかれ、他人に恥ずるなかれ」があります。
これは、俳句を学ぶ上での心得を示したもので、上手く見せようとせず、不出来を隠そうとせず、他人より劣っていても恥ずかしがることはないという意味です。もちろん、俳句に限らず、学ぶことすべてに通じる指摘なのですが、特に、初心者の心得としてピッタリの言葉であると思います。
初心者は、基礎も出来上がっていないのに、上級者のテクニックを真似しようとしてはいけません。上辺だけの物まねに終わってしまうからです。
さらに、自己流のテクニックを披露しないことです。そうしたものは、既に多くの人が試しているものばかりで、独り相撲に終わるからです。
そして、失敗したらそれを素直に認め、教えを請い改善することです。これまでに、何度も「失敗は成功の母」であることを、様々な言葉で述べてきましたが、初心者にとって、失敗ほどありがたい経験はないのです。
さらに、習得の進捗状況を他人と比較して、一喜一憂しないことです。何事にも個人差があることを理解し、自分に最適なペースで学んでいきましょう。
初心者の最大の敵は虚栄心です。初心者マークを張ることは決して恥ずかしいことではありません。むしろ、それは素直に学んでいるという証なのです。
自分の未熟さを知り、謙虚に学んでこそ、大きな成果を上げられるようになることを、決して忘れないでください。
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