森羅万象から学ぶ人生羅針盤「前進と言う名の現状維持」
2024.04.08
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「前進と言う名の現状維持」
ドイツの文豪ゲーテは「前進しないものは後退していく」と述べています。要するに、環境がどんどん変化し、そのスピードに付いて行けなければ、相対的に後退していることになるのです。
私の友人は買い物をする度に、「いずれ現金が消えてなくなる時代が来る」と実感しているようです。一番顕著な例はコンビニエンスストアのセルフレジです。これはお客様自身がスキャナーで商品のバーコードを読んで精算するのですがご存知のようにカード決済オンリーなのです。
そんな友人がある日、久しぶりになじみの百円ショップに出向いたところ、すべてのレジがセルフレジになっており、その決済法を説明する店員がレジの近辺に2人いるだけで、しばし唖然としたといいます。
さらに友人によれば、「当店は現金でのお支払いはできません」と堂々と入り口脇に貼り紙を張っているレストランを見つけ驚いたといいます。電子マネーはPASMO(パスモ)しか所持していない友人は、「日本のほとんどの店がスマホのアプリによるキャッシュレスでの支払いしか対応しなくなったら、自分はこの世で生きていけない」と落胆していました。
電気代やガス代の明細もQRコードで確認することが主流になっていますが、高齢者の中にはスマホどころかガラケーの携帯電話も持っていない人がいます。しかしスマホを所持し、アプリを使いこなせないと「後退」と見なされるのです。特にビジネスシーンでは「前進と言う名の現状維持」は当たり前と心得ましょう。
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