森羅万象から学ぶ人生羅針盤「加工された情報を見破る」
2023.07.04
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「加工された情報を見破る」
失言が多いことで知られる内閣総理大臣を務めた森喜朗氏ですが、そのすべてが実質的な失言ではなく、意図的に切り取られ、悪意を持って加工された情報も含まれています。
例えば、2014年2月行われたソチオリンピックの女子フィギュアスケートショートプログラムで、浅田真央選手が転倒を繰り返したことについて「あの方は大事なときには必ず転ぶ」として、負けると分かっている選手を出場させるべきではないという趣旨の発言をしたと報じられ、大バッシングを浴びました。
しかし、その発言がなされた福岡市の講演の全貌を公開した動画をみると、「あれだけ実績のある名選手なんだから、出場させて転んで恥をかかせるのは可哀そうなのではないか」という意味合いが強いのです。
アスリートは試合に出場してはじめて勝利を得られる切符を手にするわけですから、森氏は筋違いな親心を見せただけなのに、マスコミはこぞって「勝てない選手を出場させるな」という部分だけを上手に切り取り加工したのです。
最近では、人気予備校講師の林修氏が、自分の番組で「年収890~920万円ないと社会のお荷物なのか」という他人の意見を引用したにも拘わらず、SNS上で林氏自身が低所得者を馬鹿にした発言をしたように画像が加工され流布されたとして、法的措置を検討していると報じられました。
さらに加工はこうした切り取りだけではなく、例えばA氏がB氏の悪口を言って、C氏が無言で相槌を打っただけなのに、A氏がB氏に対して「Cがあなたについてこんな悪口を言っている」というようなすり替えもあります。
あらゆる情報は意図的に悪く加工しようと思えばいくらでもできます。我々は情報洪水の世の中に生きていますが、それが加工された情報であるかどうかを見破る冷静な眼力だけは必ず身につけてください。
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