森羅万象から学ぶ人生羅針盤「努力の方向性を正しく見定める」
2023.04.12
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「努力の方向性を正しく見定める」
経営学者P.F.ドラッカー氏は、著書『経営者の条件』のなかで、「成果をあげるためには、貢献に焦点を合わせなければならない」と述べています。つまり、組織の業績に影響を与えるような貢献は何かを問い続け、そこに責任の中心を据えることであるとしているのです。
まさに、会社に対して良い効果をもたらすことだけを考えよという意味ですが、私はこれを、“躍進流ドラッカー活用術”として、「努力の方向性を正しく見定める」と言い換えてみたいと思います
いくら努力しても、一向に会社の成果に現れなければ、その努力は空回りしているのです。それを防ぐには、自分の専門分野や特定の技術・技能ばかりに目を向けるのでなく、同時に組織全体と外部にも目を向けるのです。
それは、トップだけではなく、一般社員もそうした視点を持たなければなりません。そうすれば、全社をあげて会社に貢献できる、意味のある努力というものが見えてきます。
そうして正しい努力の方向性が分かれば、おのずから「ヒト、モノ、カネ、知恵、情報、時間」の6つの経営資源の使い方も変わり、その時点における最大限の可能性に着目するのです。そうすれば間違いなく努力は成果に結びつきます。
同時に、目標設定における間違いも発生しなくなります。売上・利益目標は言うに及ばず、一見無駄と思えるものにも意味を見出し活用することができます。その結果、それまで以上の目標を課しても、それに応えられる人材育成も実現できることを強く認識してください。
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