森羅万象から学ぶ人生羅針盤「勉強は友達づくりのきっかけ」
2022.12.30
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「勉強は友達づくりのきっかけ」
『論語』の有名な一節である「学びて時にこれを習う、亦(ま)た説(よろこ)ばしからずや」を、勉強して実践することは大いに意味があるとしています。
しかし、それに続く「朋(とも)、遠方より来たるあり、亦(ま)た楽しからずや」という一節について、「友人が遠方よりやってくることは非常に楽しい」という解釈ではなく、「勉強して考え方の違う人と理解し合うことはとても素晴らしい」と訳したほうが良いと指摘する人もいます。
これについては、専門家の間でも意見の分かれるところですが、文章の前後のつながりを考えると、確かに、遠方の友を「考え方の全く違う人」と訳し、それぞれの意見を交換して理解し合えば、まさにお互いのプラスになり、それがきっかけで本当の友達になれると解釈するほうが自然かもしれません。
現在ではネットを利用して、考え方が違うだけでなく、本当に遠方に住んでいる人ともコミュニケーションが取れ、議論しあって友人になれるチャンスもたくさんあります。
もちろん、理解し合えない原因には、思想や価値観であったり、経験であったり、それぞれの持っている知識や情報が大きな部分を占めています。しかしもし、勉強したことを情報交換して「そんな知識や考えもあるのか」と知ることができれば、それは大いなる喜びに違いありません。
改めて、これこそが勉強の本当の意味ではないかと再確認した次第です。みなさまも勉強を友達づくりのきっかけにしてみてください。
そして、今年も1年間ありがとうございました。よいお年をお迎えください。
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