森羅万象から学ぶ人生羅針盤「勝利は一時的な評価に過ぎない」
2024.07.08
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「勝利は一時的な評価に過ぎない」
フランス第一帝政の皇帝ナポレオン・ボナパルトは、「最も大きな危険は、勝利の瞬間にある」と述べています。それは、勝利宣言とともに武装解除するからです。その時もし新たな敵が攻めて来たら、ひとたまりもないでしょう。
これはスポーツなどの試合中でも同じことが言えます。勝ち筋が見えた瞬間に油断が生じるからです。そこを相手に見抜かれたら、まるでオセロゲームの盤面で、多くの駒の色があっという間に変わるように、一気に形成逆転されてしまいます。
これに関連して、格闘技でも特に打撃競技によく現れますが、攻撃している時は防御がガラ空きなのです。その一方で、「攻撃は最大の防御なり」とありますが、それは相手の力を減衰させることを意味しているだけです。攻撃しなければ相手は強いままか、下手をするとさらに攻撃力を増してくる可能性もあります。
そこで優秀な企業トップであれば、勝利の瞬間に「更なる強大な敵の攻撃に備えてより一層の準備をしよう」として、勝ったその瞬間から、更なる武装強化に着手するのです。そうすれば緊張の糸が緩むことはありません。常在戦場の気持ちを維持することができ、鉄壁のディフェンスを24時間365日維持することができます。
まさに「勝って兜の緒を締めよ」ということです。勝利という結果はあくまでも一時的な評価に過ぎないことを肝に銘じ、その瞬間から次に備えることを忘れないでください。
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