森羅万象から学ぶ人生羅針盤「勤勉になる壁を乗り越える」
2024.04.28
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「勤勉になる壁を乗り越える」
フランスの哲学者ヴォルテール(本名フランソワ=マリー・アルエ)は、「勤勉は、退屈、不品行、貧窮の三悪を寄せ付けない」と述べています。至極当たり前の指摘ですが、それ以前に勤勉になれるかどうかが最初の壁と言えましょう。
念のため勤勉を辞書で引いてみると「仕事や勉強などに、一生懸命に励むこと。また、そのさま」とあります(デジタル大辞泉より抜粋・要約)。そしてこの「一生懸命に励む」は、非常に主観的な言葉であり、第三者が見てダラダラやっているとしか思えなくとも、本人は至って勤勉であるということがよく見られます。しかしこれを勤勉と評価することは難しいでしょう。
勤勉が寄せ付けない三悪を考えてみましょう。まずこの『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』で何度も紹介している高名な物理学者・寺田寅彦氏の言葉に、「興味があるからやるというよりは、やるから興味ができる場合がどうも多いようである」があります。これを実感できたなら、退屈することはまずありません。
不品行についても同様です。勤勉さの大きな特徴に手抜きをしない点が挙げられます。品行が良ければ、ちょっと面倒なことでも決して嫌がらず、むしろ率先して取り組むことで成果につなげられるからです。
その逆に手抜きをすれば、それが原因となり、広い範囲に「やり直し」という悪影響を及ぼすので、やはり勤勉さは不品行を排除する妙薬と言えましょう。
そして貧窮ですが、「稼ぐに追いつく貧乏なし」ということわざがあるように、日々勤勉に勤めていれば、重病な家族を抱え医療費がかさむなど余程の事情が無い限り、貧しさに包まれることはないはずです。
まずは冒頭に示した、勤勉になる壁を乗り越えましょう。これを乗り越えられないままでいる人はたくさんいますが、乗り越えてしまえば何の心配もなくなることを強く認識してください。
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