森羅万象から学ぶ人生羅針盤「危機感は問題意識の母」
2023.05.28
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「危機感は問題意識の母」
少し前に、フランスの思想家サン・テーヴルモン氏の、「運命の女神にも、恋愛と同じように潮時がある」という言葉をご案内しました。運命の女神は永遠に味方してくれるわけではなく、幸運も決して長くは続かないという意味です。
これに関連して以前、日本の「驕る平家は久しからず」ということわざもご案内しております。謙虚さがなければ味方は去って行き、自分にとって有利と思われた環境はどんどん変化して、あっという間に頂点から滑り落ちるのです。
大学生の人気就職先ランキングでも、昭和40年代初頭は繊維業界が、そしてバブル経済期には不動産業界が上位を占めていましたが、失礼ながら今では見る影もありません。
さらに、バブル経済崩壊の象徴的大事件として発生したのが、1998年に起きた北海道拓殖銀行の倒産です。これも少し前にご案内していますが、それまで信じられてきた「金融機関は倒産しない」という神話が崩れ去った瞬間でした。
令和の時代、コロナ禍の影響もあって、人々の危機感は様々な分野や方向に広がっております。そして、「好況・好調に永続性はない」ことを誰もが強く認識しています。それを踏まえて考えれば、就職の際、反社会的な活動をしている組織でなければ、どんな業種や会社を選んでも良いのです。
そこで大事なのは、常に危機感を持ち続けることです。その危機感は問題意識を生みます。それを踏まえて具体的な行動を起こしましょう。まさに「危機感は問題意識の母」として捉え、いかなる変化にも対応できるように先手を打つことが、ビジネスマンとして成功する必要不可欠な条件であることを忘れないでください。
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