森羅万象から学ぶ人生羅針盤「口に出さないほうが良い自慢」
2023.12.19
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「口に出さないほうが良い自慢」
内閣総理大臣を務め、戦後の復興に尽力した政治家・吉田茂氏は、「忙しいと疲れたは自慢にならん」と述べていました。これは一見、今の時代ではモラハラに捉えられそうな発言ですが、ここで注目すべきは「自慢にならん」の部分です。
逆を言えば、忙しくない仕事や疲れない仕事など、どこの世界にも無く、どんな仕事でも全力で携われば、忙しくて疲れて当たり前なのです。そんな当たり前のことを自慢げにしゃべるのは、同情して慰めてほしいという甘えにしか聞こえません。
もちろん、常軌を逸した仕事に当たり、それを成し遂げたときに、「本当に大変でしたね。お疲れ様です」と労をねぎらうことはあります。しかしそれは周囲が言う言葉であって、自分は当たり前のように涼しい顔でいるのが優れたビジネスマンです。
よく映画やテレビドラマに。「俺、もう3日も寝てないんだ」などと言う、いわゆる“寝てない自慢”をする広告代理店などの若手社員が登場しますが、忙しく疲れていることが、必ずしも成果に結びついているとは限りません。
もし自慢したければ、その成果が評価された時にしてください。優れたビジネスマンであればあるほど、前述のように当たり前のように涼しい顔をして、周囲に疲れなど微塵も感じさせないものです。
むしろ忙しかったり疲れたりしたら、素直に「助けてください」という方が正しい対応です。そのSOSによって助け舟が用意され無事に仕事が完遂されるからです。くれぐれも忙しいと疲れたは、口に出さないことを肝に銘じておきましょう。
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