森羅万象から学ぶ人生羅針盤「古典に触れ活用する」
2021.06.13
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「古典に触れ活用する」
歴代総理大臣の指南役として知られた陽明学者・安岡正篤氏の言葉に「歴史はくり返す。たいていのことは古典の中にある。何千年もたっているのに、人間そのものの根本は少しも変わっていない。自分が創意工夫し、真理を発見したと思っているが、それは大変な錯覚で、すでに古典にのっていることを知らないのだ」があります。まさしく、古典というものの価値、本質を表した言葉です。
そもそも、古典というものが存在する理由は、現代においても、その価値が認められているからです。つまり、価値があるからこそ、今日まで残って、評価されているのです。つまらない作品は淘汰され、名著と評価されたものだけが残り、古典として成立しているわけです。値打ちのあるものは、いつの時代になっても認められるからです。
ことわざや格言でも、同じことが言えます。
世の中には、数々のことわざ、格言が溢れていますが、なぜそれが、今も人の口から発せられるかと言えば、その内容が真実だからです。
長い年月をかけて、多くの人が、そのことわざや格言が示す内容が、本当のことであるかどうかを実証実験して確認し、その価値が認められたからこそ、残っているのです。
言い換えれば、現実と違う言葉は、時間とともに消え去っているのです。
このように、古典というものは、人間のこれまでの歩みにおいて確認された、普遍の真実だけを抽出した記録なのです。そして、安岡氏の言葉通り、いろいろな物事の多くの答えは、すでに古典の中で述べられているのです。
まさに、古典に触れ、それを活用することは、様々な真理を知るための王道といえましょう。
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